「記憶の構造」について~その2

こんにちは、上条です。
前回は、人間の意識で見ている「現実」というのは、実は脳で再構成されたものだということで
した。このような、「現実」だけを素材とした編集の他に、人間は「記憶」も素材として使って
います。
例えば、目の前に見えているはずなのに、鍵が無い無いと言っているような場合です。これは、
物理的現実として目の前にある、鍵が置いてある机を見ているのでは無く、鍵が置いて無かった、
記憶にある机を見ているのです。
このように、私たちは「今見えている現実」と「過去の記憶」を重ね合わせて見ています。この
2つを様々な比率で混ぜ合わせたものが、私たちが現実として見ているものです。
「過去の記憶」をより見ている比率の高い人は、現実よりもイメージに引きずられやすいので、
催眠もかかりやすい傾向が見られます。
「見ている」と書いていますが、視覚だけでなく、五感全てについても同様です。
記憶と現実を重ね合わせて見ている例を挙げてみます。
例えば文章を音読しているとき。
実際には「具たくさん」と書いてあるのに、「具だくさん」と読んでしまうのは、記憶から引き
出したものを見ています。
目の前にある、今、ここにある現実に集中できる人は、「具たくさん」と書いてあるのに気づき
ますが、現実の方は適当に見て、記憶にある経験に頼って判断する傾向が強い人は読み間違いが
増えます。
例えば、その人が書く文字。
例えば「原」という漢字は、その人がそれまでに幾度と無く見てきた「原」という字が平均化さ
れたものが抽象化され、脳内に記憶されています。
そのため、汚い「原」という漢字を何度も自分で書いてしまうと、それを見ている記憶によって
さらに記憶の「原」の字が汚くなるという悪循環が起こります。
さらに、価値観などのフィルターによる編集を通して、現実は大きく修正されたものとなります。
これら、過去の記憶や価値観などのフィルターを出来る限り排除してものをみることが、「あり
のままに現実をみる」ということです。
セラピーの場面でも非常に重要な概念であり、無知の姿勢(not knowing stance /
know nothing state) と呼ばれます。
この「無知の姿勢」を鍛えるワークはヒプノセラピスト養成講座でやっています。実際にやって
みると、なるほどと思っていただけると思います。
最後は宣伝でした。(^^
09/16 東京池袋 バーバル・ノンバーバル ヒプノセラピスト養成講座
開催日時 2013年09月16日(月祝 10:00-17:00)
開催場所 東京都豊島区東池袋3-7-11 東カングランドマンション池袋キャッスル305号
http://ameblo.jp/hypnotismcafe/entry-11605735198.htm

2013,09,12 木曜日 12:03 PM