06/28 東京池袋 R揺らぎとR生成講座
■担当講師
■日時
2015年06月28日 13:30~17:30
■場所
東京都豊島区東池袋3-7-11 東カングランドマンション池袋キャッスル305号
■詳細
古典催眠を始めた人が、ある程度経験を積んできたあたりで、たいてい疑問を持つことがありま
す。それは、トランスに入ったかどうかと暗示が入ることに、絶対的な相関関係を見い出せない
事例に、数多く遭遇することになるからです。トランスに入っていないのに暗示が通るとか、ト
ランスに深く入っているのに暗示が通らないとか。たいていの古典催眠の講座では、トランス状
態にすれば暗示が入ると教えています。
トランスに入れば、暗示が入り易くなるのが普通ですが、トランスに入ったからといって、実際
に暗示が入るかどうかは別問題です。これについては、被験者の被暗示性による違いが特に大き
な影響を与えます。では、トランスに入っていないのに暗示が通ってしまう理由はなぜか。これ
は簡単で、古典催眠で扱う典型的なトランスではないトランスに入っているからです。
トランスの定義によりますが、古典催眠でよくトランスと言っている典型的なものは、被験者の
意識レベルを低下させるという狭い意味でのトランスということであり、広くトランスを捉える
と、現実感覚の臨場感が通常状態から違う状態に変性すれば、それは全てトランス(=変性意識
状態)ということになります。この定義によれば、例えば映画を観たり、小説を読んだり、この
世の中はトランスに満ちた世界だという世界観になります。映画の臨場感が高くなっているとき
には、今座っている現実的感覚は失われ、映画からの影響力が強くなっている状態です。
物理世界の臨場感世界から、情報世界に移行する場合、重要なことは、狭い意味でのトランスで
はなく、広い意味のトランスであるR(リアリティー)ゆらぎです。強烈で異常な臨場感が、現
実的臨場感を大きく揺さぶり、亀裂を生じさせ、孔を穿ちます。この最たるものは、臨死体験で
しょう。
私の場合は、タルパが暴走して入院し、死の可能性をリアルに感じながら過ごした時間が、私の
ホメオスタシス(生命の恒常性)を破壊し、結果的に強力なRのゆらぎが起こりました。その後
は現実的リアリティーが希薄になってしまいましたが、逆に、情報場に対する臨場感が一気に上
がりました。強力なRゆらぎの中で過ごすうちに、気づいたことがたくさん有りました。その最
も重要なものの一つが、Rゆらぎの重要性です。
よくトランスを深めようと、必要以上に深くトランスに入ることにこだわる方を見かけることが
ありますが、意識レベルを下げるという意味でのトランスは、特に初期には重要ですが、ある程
度慣れてしまえば、必要最低限のトランスで十分なことが多いように思います。その次の段階と
して、私がもっとも非言語催眠の暗示を強力にする大切な能力だと思うのが、Rゆらぎです。
柔道で例えるなら、
相手と組み合って相手の呼吸を掴み(ペーシング、同調)、相手を崩して(トランス、Rゆらぎ)
、技をかける(非言語暗示)という感じです。意識レベルを下げるという意味での崩しはみなさ
んがんばって練習するのに、相手をこちらの臨場感に引きずり込む能力を高める練習は、あまり
意識してやっていないのではないかと思います。だから非常にもったいない。この、巻き込み型
の崩しの能力を高めることで、非言語催眠の中級者は、一気に実力を上げることができると思い
ます。実は、実力をつける最短距離ではないかとも密かに思っています。
まあ順序としては同調の能力を先につけることは大切ですから、受講資格として同調能力開発講
座の卒業生ということにします。
格好良く喩えていうなら、この講座は、リアル錬金術講座です。
世界をゆがませ、世界を崩し、世界を再創造する力を手に入れるための講座です。興味を持たれ
た方は、ぜひお越しください。
受講資格
ノンバーバルヒプノ 現代催眠上級講座卒業生
同調能力開発講座卒業生
料金 15万円 新講座開設記念価格 10万円
定員8名
〓内容
視覚のRゆらぎ
聴覚のRゆらぎ
体感覚のRゆらぎ
意識のRゆらぎ
脳を直接書き換える技術
本格的なリアル化の技術
可能世界構築
など。
主催 :日本催眠術倶楽部
東京都豊島区東池袋3-7-11 東カングランドマンション池袋キャッスル305号
公認講師 : 上条豊
メール: tamura@j-002.net